ジョー・ヒル(Joe Hill、1972年6月4日 - )、本名 Joseph Hillstrom King はアメリカ合衆国の小説家、漫画原作者。父親は著名な小説家スティーヴン・キング。
ジョー・ヒルはスティーヴン・キングとタビサ・キングの第二子として生まれる。メイン州バンゴールで育つ。
弟オーウェン・キングも作家であり、ヒル自身は三人の息子を持つ。
1971年スティーヴン・キングの息子であるということを隠し、成功を自分の力で勝ち取るため、本名 Joseph Hillstrom King を簡略化し、(処刑された労働運動家 Joe Hill に因み)ジョー・ヒルというペンネームを選択する。
幾つかの成功を経て、バラエティ紙による暴露記事の後、2007年に自身の素性を認める。
2007年2月第一長編『ハートシェイプト・ボックス』を発表。3月には限定版も併せて刊行され、出版に先んじて数ヶ月も前に売り切れ、4月1日にはニューヨーク・タイムズのベストセラー・リストに名を連ねた。
奇妙な噂がささやかれる映画館があった。隣に座ったのは、体をのけぞらせ、ぎょろりと目を剥いて血まみれになった“あの女”だった。四年前『オズの魔法使い』上映中に一九歳の少女を襲った出来事とは!?(『二十世紀の幽霊』)そのほか、ある朝突然昆虫に変身する男を描く『蝗の歌をきくがよい』、段ボールでつくられた精密な要塞に迷い込まされる怪異を描く『自発的入院』など…。デビュー作ながら驚異の才能を見せつけて評論家の激賞を浴び、ブラム・ストーカー賞、英国幻想文学大賞、国際ホラー作家協会賞の三冠を受賞した怪奇幻想短篇小説集。
ロック界のかつての大スター、ジュード・コインには異様なるものの蒐集癖があった。ある日ネット・オークションで落とした「幽霊の取り憑いたスーツ」が届くと、怪事が起き始めた。現れた老人の幽霊は、かつてジュードが捨てた女の義父だという。復讐に燃える怨霊から逃れるジュードと愛人の逃避行が始まる…。
むかしの女がいた街へひた走る恐怖に満ちた旅は、これまで生きた人生に対峙する旅路でもある。